『かくれ脱水』にご注意
2023/12/04
12月に入りましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は冬場に多い『かくれ脱水』についてご説明します。
『かくれ脱水』とは、本人も自覚がないうちに体内の水分が奪われ、脱水症の一歩手前になっている状態のことをいいます。
夏は熱中症予防のために水分摂取を心がけている人が多いですが、冬にも脱水の危険性があり注意する必要があります。
コロナなどの影響で家にいる時間が長くなったり、外出時にマスクの着用などで体にも負担がかかるため注意が必要です。
脱水症を未然に防ぐには「水分補給」が大切。脱水がどのようなものかを知り、かからないためにも日ごろから予防を心がけましょう!
●脱水症状とは
体から水分・塩分などの電解質が失われた状態のことです。脱水症状になると、頭痛・めまい・吐き気など、様々な症状があらわれます。
高齢者の場合は、脱水症状が続くと血液がドロドロの状態となり、脳梗塞・心筋梗塞を引き起こすきっかけにもなってしまいます。
そして、この脱水症になりかける一歩手前の状態を「かくれ脱水」と呼びます。
喉の渇きを感じにくい高齢者の方は特に注意が必要で、本人も周囲も気づかないうちにかくれ脱水になっている場合があります。
夏場は暑さも感じ汗をかくため自然と水分補給をしますが、冬場にも水分補給を意識する必要があります。
夏場のみならず、冬場も水分補給を心がけましょう!
●脱水を防ぐために
かくれ脱水を防ぐ基本は、こまめな水分補給です。必要な量には個人差がありますが、1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。
高齢者の場合は特に、気温や体調の変化、喉の渇きなどを感じにくいことから、水分が不足しがちです。服薬と同じように1日の中で時間を決めて、意識的に水分を摂取することを心がけましょう。
なお、必ず行ってほしいのは、朝起きたときにコップ1杯以上の水を飲むこと。就寝中も汗をかいているので、体液が減っているからです。
脱水を防ぐためには、水や白湯がオススメです。冬場は体を冷やさないよう白湯にすると良いでしょう。
また、水分補給と同時に、乾燥から身を守り、水分の蒸発を防ぐということも冬場の時期は大切です。室内では加湿器を使うことも乾燥対策として効果的だと思います。
『かくれ脱水』について詳しくはこちらをご覧ください。
健康に毎日を過ごすために、個人にあった方法で脱水予防を行いましょう!
この記事の監修者
栗田 忠重 Tadashige Kurita
合同会社SORA 代表社員
2007年一般乗用旅客自動車運送事業許可を取得し、静岡県沼津市で介護タクシー業務開始。2013年駿東伊豆消防本部患者等搬送事業者認定・民間救急搬送業務開始。2015年法人化。2021年駿東郡清水町八幡にデイサービスを設立、開業。日々、静岡県から日本全国各地まで搬送業務を行っています。
趣味はアウトドア全般と映画鑑賞(特に歴史映画が好き)。最近はサイクリングにハマっています。
X(旧Twitter) : @SORAsmilesky