高齢者の地震対策
2024/01/23
【「令和6年能登半島地震」により被災された皆さまへ】
「令和6年能登半島地震」により被災された皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
皆さまの安全と一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
今回は地震が起こったとき高齢者の方の対処法、また高齢者を守るには?という観点でご説明をさせていただきたいと思います。
災害が発生した時、災害弱者になりやすい高齢者の方々にとって、日頃から災害へ備えておくことはとても大切です。
<日頃からの備え>
●近所の方やご家族等に手伝ってもらい、家具や家電などを固定しておくこと。
●非常用持ち出し品には、常時薬、処方箋、入れ歯や老眼鏡、補聴器も入れて保管しておくこと。
●日頃から、近所の方には声をかけておくこと。
●身分証は携帯しておくこと。
<地震が発生したら>
●まずは、机の下に入り、自分の身を守る。
●家具や大型家電には近寄らないようにする。
●隠れる場所がなければ、頭を保護すること。
<揺れがおさまったら>
●自分で避難できない場合は、近所の方の助けを呼ぶ。
●自分で避難できる場合は、裸足で歩かないようにする。
●安否の連絡をする。
<もとの生活に戻るために>
●食料や救援物資の受け取りが困難な時は、まわりの人に手伝ってもらう。
●まわりの人と話をし、自分の不安を少しでも取り除くことが大切。
●食事や体温調節には気をつけ、体調不良にならないように心がける。
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<高齢者は地震で、被害にあいやすい?>
2011年3月の東日本大震災では亡くなった方々の約65%が高齢者でした。
なぜ地震などの災害時には高齢者の被害が多いのでしょうか。
それは高齢者の、身体機能の低下・認知機能の低下・内臓機能の低下・情報収集能力の低下という点が挙げられます。
<地震が起こったとき高齢者を守るには?>
地震などの災害時に高齢者を守るには、
声掛けをして安否確認
⇩
倒れて来るものや落下物から守る
⇩
安全を確認した上で外に出る
⇩
安全な場所へ避難する
⇩
生活しやすい場所の確保をする
という手順で行動して下さい。
<地震などの災害が起こる前に準備しておく事>
実際の災害時にはパニックになり、頭で思っているだけの行動はほぼできないと思っておきましょう。
もしパニックになっても手順通りに動けるよう、準備をしておく事がとても大切です。
防災マップや絵や図を使って壁に貼り付けておいて情報共有するなど、もしパニックになっても手順通りに動けるよう、高齢者とその周りの方と一緒になって準備をしておく事をおすすめします。
災害等で民間救急車をご検討されている方におかれましては、救急救命士のいる民間救急SORAまで、ぜひお問い合わせください。
この記事の監修者
栗田 忠重 Tadashige Kurita
合同会社SORA 代表社員
2007年一般乗用旅客自動車運送事業許可を取得し、静岡県沼津市で介護タクシー業務開始。2013年駿東伊豆消防本部患者等搬送事業者認定・民間救急搬送業務開始。2015年法人化。2021年駿東郡清水町八幡にデイサービスを設立、開業。日々、静岡県から日本全国各地まで搬送業務を行っています。
趣味はアウトドア全般と映画鑑賞(特に歴史映画が好き)。最近はサイクリングにハマっています。
X(旧Twitter) : @SORAsmilesky